1.出会い

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      ― 9時30分、   とりあえず先生に電話した。 意外と信じてくれて、嬉しかった。     …とりあえず部屋に戻ったものの、 熱過ぎる…     汗をかいた方が良いとか言うけど、そんなの知らない。   窓を全開に開けて、 ベッドに体を投げ出す。       「(………だ、る)」       あまりにもだるくて、 …久々に氷枕でも作ろうと思った。     「……はっ、         わ!?」   足が縺れて、派手な音をたて倒れる。 そのまま後ろに倒れたため後頭部を打ち、悶絶。   だるさも忘れてのたうち回る。       「痛い、痛い……!! も~…ッ!」       「何しとるんじゃお前さん」       ……え、? ここ二階…だよね?   人の声が、するよね?     「何かあったと思って来てみれば…   ただ転んだだけか。   心配して損したわ。」     何事かと思い、声のした方へゆっくりと振り向く。         思わず、目を細めた。           眩い銀色に、 こちらを捉える対照的な金色の瞳、 前をだらしなく開けてネクタイを結んでも、 この人は綺麗に着こなして、 二階のベランダに乗りだして座っている姿に、           何故か久し振りに、 瞳に熱いものを感じた―――…        
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