2.疑問

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      「なんで泣いとるんか」       きょとんとした顔で聞いてくる。 なんだこのひと、意外とストレートだな…     「あ、えと」     とりあえず涙をパジャマの裾でふく。 でもそれは止まるどころか溢れるばかり。 どうしようかと困っていると、ふと頬に少し冷たい指先が触れた。       「っ、!」       「腫れるじゃろ。だめ」       そういって少しヒリヒリする私の瞼にそっと触れた。   間近で見ても、綺麗なひと…       「…うん」       「ちゅーか熱うない?…熱あるん?」       「……うん」       「じゃぁ布団に入って、寝てる方が良いじゃろ。 一応寝付くまで側にいちゃるよ」       「………う、んっ」                 久しぶりにひとの優しさに触れた気がする。 あったかくて、うれしくて。 また、涙がでた         「また泣く」       彼は困ったように笑って、涙を優しくぬぐい取った。 そして布団に入れ、と促してきたので、大人しく入る。      
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