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私は美愛が好き。
って言っても、ただ憧れているだけ。
容姿も中身は全く違う。美愛のように可愛くて、元気でたくましくて、勉強もスポーツもできるようになりたい。
そう思ってる。
「由愛お姉ちゃん♪」
「キャッッ!」
美愛に後ろから抱きつかれた。
「ちゅーしよっか?」
私が経験少ないからって美愛はこうやってよくからかってくる。
「私にだってキスする相手ぐらい居ますよーっ!」
そう、私には最近彼氏ができた。
「えっ……」
「ん?」
何…?この微妙な反応。
「お姉ちゃん…本気で言ってる?」
「う…ん。先週、飯島くんに告白されて…」
美愛の顔が曇る。
「由愛の馬鹿!私、そんな話聞いてない!」
「えっ…だって、美愛も話してくれないじゃない。」
美愛が誰かと付き合ってるって事は大抵、噂によるもので、美愛本人から直接聞いた事は一度もない。
「だから…別にいいかなって…」
「もういい!お姉ちゃんの馬鹿っ!!!!」
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