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ライブが終わり、
何日か経ったある日、
クルー(仲間)のJocose(ジョウコウス)から
ある話しを聞いた。
「来週にMCバトルがあるらしいばい。
お前、出るや?」
俺はラップに自信があった為、
勿論、出るという答えをすぐに出した。
一週間後、待ちに待った
MCバトルの大会の日がきた。
外出の支度をし、家を出て、車に乗り、
大会場所に向かう。
運転して四十分ほど経つと
大会場所に着き、
堂々と大会場所に入って行き、
自分の番が来るのを待ってから
一時すると俺の番がきた。
自分の番がきたのが分かると
舞台に向かい、舞台に立った後、
周りを見渡す。
客はライブとあまり変わらない様子で
わーっと叫んでいる。
目の前には一回戦の相手が立っており、
鐘の音が、カーンと鳴り、
バトルが始まった。
最初はの番で相手が威嚇する様に
こちらにラップを吐き出してくる。
再び鐘の音が鳴り、
次はG-GANGがラップをする番だ。
俺は全力で韻踏みをしながら
相手をディスり、
こうして一回戦は終わった。
判定は俺の勝ち。
勝利しても余裕の表情でいて、
心の中で、負けるはずがない、と
思っていた。
そして二回戦。
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