自信

3/4
前へ
/93ページ
次へ
一ヶ月後、俺は自分のスキルを上げる為に 地元の福岡を出て東京に来ていた。 東京は色々な人が集まる街だからこそ スキルが高い人達や低い人達が 山程いるはずだ。 そう思った俺は住民票も東京に移し、 アパートも借りた。 一時は東京にいるつもりだ。 今日は暇だから 服を買いに街に出掛ける事にした。 街を歩いていると太った男が 前からいきなり、俺に話しかけてきた。 「お前ラッパーか?」 「そうやけど。」 「お前ちょっと来いよ。」 「はっ?」 俺は突然の出来事に訳が分からなかったが 何となくその太った男に着いて行った。 太った男は渋谷のクラブに 俺を連れて来た。 「まあ、入れよ。」 俺は言われた通りにクラブに入っていき、 入ると中にはラッパーと思える人物が 四人いた。 「お前、誰だよ?」 その四人の中にいる スキンヘッドの男が俺に 問いかけてきた。 「いや来いって言われたけん 来ただけっちゃけど。」 そう返すと俺の後ろに 立っていた太った男が話に入ってきた。 「俺が連れて来たんだよ。 ラッパーらしいから。」 太った男が説明すると、 スキンヘッドの男は笑いだした。 「マジで! こんな弱そうな奴が! マジうける。」 「あっ? 何てや、きさんコラ!」 俺は目の前にいる スキンヘッドの男の発言に腹が立ち、 殴りかかろうとしたら 太った男に腕を握られ、 殴るのを止められた。 「やるんならバトルでケリつけろよ。」 「ああ、上等たい!」 そう言うと 俺はマイクを渡され、 それを見たスキンヘッドの男は 余裕そうな表情で俺に言ってきた。 「お前が先に言っていいよ。」
/93ページ

最初のコメントを投稿しよう!

182人が本棚に入れています
本棚に追加