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『あの車…!!?』
誰かの叫び声が聞こえた
2人同時に振り返る
目の前は、真っ白な光で覆われていた
眩しくて目をつむった
「(あぁ、車のライトか…ってことは…あたしは死ぬのか)」
ドンッ、と鈍い音が辺りに響く
「(あれ…全然痛くない)」
目を開けてみると、上にはさっきまで話していた優がいた
「…………優?」
漫画で起こるようなことが現実で、しかも自分達の身に起こるなんて思うはずなくて…
近くには車があった
ぼこっとバンパーがへこんでいる
誰かの血も付いている
「優…どしたの?」
血だらけの優からは、返事がない
荒い呼吸をしている
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