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ずっと、冷めた態度を取ってきた。
心の奥底で「君を周りのヤツらと一緒にするな」と叫ぶ声を無視して。
君を殴ってまで。
どうしようもなく“弱くて群れる草食動物”な君に惹かれているのに、それを無かった事にして。
それなのに、君は…。
「ヒバリさん!」
何で話しかけるの。
「今日の昼休み、暇ならオレとお茶しませんか?美味しいお茶菓子、貰ったんですよ」
いつからそんなに、僕に馴れ馴れしくなったの。
ねぇ、
君は何を考えているの。
「……うん、いいよ」
頷くつもりなんて無かったのに、頷いてしまった。
そんな僕も、何を考えているのか。
そもそも君が僕に、こんなにも馴れ馴れしくなった原因は何だったか。
…ああ、そうだ。何か変なパイナップルみたいな頭をしたヤツと戦った後からだ。
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