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嫌な気持ちごと洗い流しそうと思い風呂に入ることにした。
湯槽に肩までしっかり浸かってみるが然、暖まってこない。
むしろ昔の嫌な思い出すら蘇ってきた。
・・・今と同じような暑い夏の日に小学校でプールの授業があった。
なぜかわからないがゴーグルはつけてはいけないことになっていて泳ぐときは目をつぶって泳いでいた。
ヌュる
ってゴムのようななんとも言えない感触が右腕にあたる。
ゾワとして泳ぎをやめる。
後ろにせかされながらも、その場で潜り‥ニュるとした何かを確かめるために目を開ける。
黒くて長さが10~15cmくらいのひもが漂っている。
よく見ようと近づいたら・・
・・ムカデだった。
まだ生きているのか無数に生えた足がザワザワと動きながら漂っている。
ドン!!
後ろから押されて堪らず水面に顔を出した
「うわッ‥なにするんだよ?」
「いいから早くいけよ。邪魔だろ!」
後ろの男子(クラスが違ったので名前がわからない)が文句を言う。
「だって、ここにムカデがいる!」
「本当かよ~?」
今度は二人で潜る
さっきと場所は違うが確かにムカデがいた。
「ウゲ、気持ちわりぃ~。
せんせ~い!!」
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