ひとつだけの世界 R

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  22時から0時まではレジを中心に働く。 1時からは商品がくるので、その陳列をする。 陳列が終わるのはだいたい2時頃。 雑誌がくるのは4時だから掃除は3時くらいから始めればいい。休憩しよっと。 廃棄で普段、買わない値段の高い弁当とデザートを食って返品分の漫画を読み返す。 「もう三時か。店内は・・」 防犯カメラの映像を確認する。 雑誌のところに座り読みのヤンキーが一人。ほかにはいない。 掃除の邪魔だから面倒だなぁ。あの時みたいにカメラだけに映って実際にはいないなんてならないかなと思いつつフロアにでる。 出てからレジにつきヤンキーを見るが・・ やっぱりいる。 当たり前か。ひとがカメラにだけ映るなんてありえないのだ。 レジを出て雑誌のある外側とは逆の弁当やデザート、牛乳とか置いてある列から奥に歩きだす。その奥に掃除道具があるのだ。 レジからでて弁当コーナーの弁当が早く廃棄にならないかなと思いながら角を曲がる。 角を曲がると いるはずのない女性が目の前にいた。 ごく普通の夜中のコンビニに居そうなギャルがこちらを見つめながら居た。
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