001 一人暮らし

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突然の二人の行動に、すごく子供扱いされた気がして、少し腹がたったけど…… 口に広がった味はとても美味しくて、そんなことを忘れてしまえるくらいだった。 「拓の料理はあいかわらずおいしいね」 「兄さんのお菓子には負けるよ」 途中、双子のそんな会話も聞こえてきたりもしたが、空腹だった僕は、こんなにも美味しい料理を前にして、食べずにいるわけがなく。 とにかく、無言でたくさん食べ続けた。 やばいよ、拓さん料理うますぎ。 同じ男とは思えないし。 守さんも料理できるって言ってたし。 この人たち凄すぎ。 ってか、正直、なんでこんなところに母さんは僕を追いやったんだろ。 いきなり一人暮らしを薦めたりしてさ。 でも、まぁ、すごく良さそうな人たちだから、いっか。 一人暮らしってのも、悪くないかもしれない。 ─そんなことを考えながら、バクバクと料理を食べる僕を見て、 双子は思わず笑みをこぼした。 .
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