23人が本棚に入れています
本棚に追加
「………」
そらは黙ってしまった。
「………」
俺もこれ以上何も言えなかった。
「…ありがとう」
数分後、先に口を開いたのはそらだった。
「今日ファンクラブの皆さんに連行された時、要君に助けてもらって嬉しかった。要君に来て欲しかったから。だから…その…」
そらは顔を真っ赤にしてる。
そんなそらがすごく愛しくて、抱き締めたくなった。
「その…あのね、えっと…」
俺はそらの腕を掴み抱き締めた。
「あ…「これ以上言わなくていい。わかったから」」
「…はい」
そらはそー言って俺の背中に手を回してきた。
「俺と…付き合ってくれるか?」
「…はい。喜んで」
やっとこの日がきた。
夢見てたこの日。
俺は人生の中で今日ほど嬉しい日はない。
やっと手にしたそら。
ずっとずっと大切にしてやる。
そらを俺色に染めてやる…。
俺は今までの想いを込めて、ゆっくりと、優しいキスをした。
最初のコメントを投稿しよう!