BOX①-「ペリェ」

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冷たい水に 手をつけて わざと 淋しいふりを するみたいに 困らせないで 泣かないで 「嘘だよ」 どうして 何もなかったような顔で まっすぐに歩けるんだろう まだ 夏の残る夜明けの雨が 振り払った たくさんの過去を 連れて 戻ってくるようで 願うのは きっと馬鹿げてる。 無数の泡が 弾けて消える 飲み干して サヨナラ
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