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好きだけど素直に言えないこのもどかしさ…‥。
貴方への気持ちが心の中で膨れ上がり、苦しくて苦しくて仕方がない。
「死ねェエエエ!土方ァアアアっ!!!」
総悟は土方を見つけると、もどかしさから来るイライラをぶつけるように、バズーカを土方に向かって撃ち放った。
土方は、それを間一髪で避け、総悟を睨み付け怒鳴り散らしながら駆け寄ってくる。
「いきなり、何しやがるんだボケッ!おっちぬ所だっただろうがッ」
「チッ…。失敗ったか‥」
違う…。言いたい言葉はそうじゃないの。素直になりたい。好きな人の前で素直になりたい。
思っている事と逆の事を言ってしまい総悟は唇を噛み締めた。そして、胸がはち切れそうな苦しさを感じ"死ね"と土方に言い残し、その場を走り去って行ったのだ。暫くの間、走り続けていた総悟だったが自室の近くまで行くと部屋の中へと慌ただしく駆け込んだ。
「はぁ‥、またやっちまった」
どうしていつも素直になれないんだろう。魔法が使えたらどんなに楽になれるだろうか。
そんな事を考えながら寝転んでいると、そのまま夢のなかに落ちていった。
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