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27年後のとある木曜日
俺はいつもの様に仕事帰りにこの森の横を通る
人通りが少ないが、近くに工事現場があるためトラックがやたら通る
早く家に帰って
恋華や子供の顔が見たい…………
そう言えば、恋華との出会いは一人かくれんぼとか言う遊びで出会ったんだよな
やっぱりあれは
赤い糸で結ばれてたから起こった奇跡だよな?
そして、思い出が鮮明に浮かんで来る。
その思い出に浸っていたせいで周りが見えて無かった
森の近くの十字路
周りを見ないで渡った
目にまばゆい光が入って来る
慌てて下がったが
遅かった
下半身に激痛
そのまま下半身はちぎれて森の中に吹っ飛んだ
上半身も後を追って森の中に吹っ飛んだ
嗚呼、やっとわかった
あの時の下半身が無い幽霊………
顔が腐ってたけど、輪郭が俺と似てたな
あいつは
死んだ俺なんだ
ごめんな恋華………
すまんな……後は『そら』を頼む………
俺の遺体が見つかったのは事故があってから1週間が経過していた。
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