2965人が本棚に入れています
本棚に追加
/162ページ
「お前等は、生徒会のクセにそんな皮肉な言葉しか言えないのか!?‥お前等の方が低脳だっ!!‥生徒会として居る意味なんか無い!!」
無我夢中で、怒りに言葉を委ねて出た発言。
‥‥しくじった‥‥。
でも、こいつ等が悪い‥!!
「貴様‥誰に向かって口をきいて‥‥」
「まァまァ、棗よ落ち着け。
‥ハハッ、威勢の良い奴だなァ」
凄い形相で此方を見る(睨む)棗を、笑顔を見せながら梁が宥める。
「今までの姫君にそんな思考を持った人間なんて居なかったね♪」
「新鮮な反応だな。
‥大抵の奴等はああ言えば、泣いて飛び出していたな。‥ククッ」
‥‥上等じゃないか。
女だからってなめんなよ‥!!
「お前等の非道さにはガッカリだ!!‥絶対に姫の名に誓ってお前等を仕付けてみせる!!」
そう、人差し指をビシッと立てていった。
一時の静寂が訪れれば、棗以外の笑い声が一斉に聞こえた。
「ククッ‥
やれるもんならやってみろォ」
「ま、無理だと思うけどな‥クククッ」
そう言って、未だ笑う梁と煉鵺。
あ゙ぁ゙ーッ、クソッ!!!!
イライラしてしょうがない!!!
「まぁ、多少の期待はしておくよ。
‥それと。
俺等は生徒会であって生徒会ではない」
また意味の分からんことを、呉羽は言い出した。
「――?」
「この学園では、生徒会なんてダサい在り来たりな名前なんて通用しない。‥俺等は《氷雪会》だ」
‥‥‥はい?
―氷雪会、それは才色兼備が揃う最高機関。
最初のコメントを投稿しよう!