∽姫としての役割∽

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「‥それにしても、《氷雪会》なんて名前‥馬鹿にしてるな。‥普通に生徒会で良いだろうに」         「あぁ‥響古様は御存知じゃ無いんですか?‥《氷雪会》と命名された理由」         月白はそう言いながら、今度は何処からか大量の花を持ち込み、活け始めていた。         それに視線を向ける。       「知らないな。‥理由なんてあるのか?」           「えぇ‥御座いますよ。 何やら、あの名前は、生徒会員様の御意志でお付けになられた訳では無いようで」           「‥‥は?」           月白は花に向けていた視線を、アタシに向けると、微笑んだ。           「周りの方々が、《冷酷な集団》《冷たい奴等》等と言い始め、《氷雪会》と名付けられたそうです。‥雪のように、氷のように、冷たくて恐ろしい集団‥という意味で」           「‥成程‥」           そんなに冷酷な奴等なのか‥。         「その様な方達ですが、人気もお高いのですよ」         ───パチン‥         花を切っている音が響く、、、           「‥そうなのか‥。 金持ちはよく分からんな‥」         「そうですね。‥ですが、響古様が皆様を御変えになられるんでしょう?」           ニッコリと笑む月白。           「…‥う……っ」         啖呵をきったのは良いが、後悔してきたぞ‥。         苦渋の顔で辺りを見れば、先程の月白が活けていた花が、豪華に艶やかに、活けてあるのが見えた。         あいつ‥スゴいな。
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