∽編入∽

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アタシはその学園なる物を見るなり唖然とした。           今まで好んで行っていた公立高校とは比べ物にならない。               薔薇が咲き乱れる庭園で囲まれた学園。             中央には大きくきらびやかな噴水。             立派な脊柱が学園を支えていて、とても学校とは思えぬ建物。               「叔父様の趣味満載って感じ」             豪華なものが人一倍好きな叔父だ。             このくらい、造作も無いことだろう。             ‥‥此処に通っているのも、財閥のお坊っちゃま、お嬢様だらけなんだろう。             ‥とてもじゃないけど、一般的なモノを好むアタシには馴染めそうでは無い。           「でも‥叔父様には抵抗出来ないし」             そう、アタシには叔父に歯向かえない理由がある。
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