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アタシには、両親が居ない。
生まれてスグに事故で亡くした。
だが、そんなアタシを叔父は見兼ねて今まで育ててくれた。
我が子同然に育ててくれた叔父。
アタシはスゴく感謝をしている。
だから叔父が言うことには昔から歯向かう事をしなかった。
そんな過去がアタシにはある。
そうアタシが想い馳せていると、後ろの方から声を掛けられた。
「‥貴女様が今日からこの学園に編入されます、新しい姫様ですか?」
アタシが後ろを振り向くと、その言葉を発した主は居た。
「初めまして。
私は本日から姫様の執事を任される事になりました、間宮 月白(マミヤ ツキシロ)でございます」
間宮‥‥と名乗るものはそう言うと、深く頭を下げた。
「し‥執事‥?ι
‥アタシは如月 響古。‥よろしく」
「はい、よろしくお願い致します。‥私のことはお気軽に月白とお呼び下さい」
月白はそう言うと、アタシを見て微笑んだ。
叔父と言い、月白と言い、よく笑う奴が多いな‥‥。
‥‥‥つか、姫になるって、あれはマジな話だったのね‥。
「あれ‥じゃあ月白は生徒会員?」
「いえ‥。
私の役目は姫様の執事ですので」
‥‥コイツも本気でアタシの執事する気なのね‥。
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