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ノリオ:「あっ、初めまして!僕はノリオ。で…こいつが…」
ノリオが挨拶をしようとした時、ミーナの視線はライアの手に握られたナイフに釘付けになっていた。
ノリオ:「ミーナ、ちゃんと自己紹介しないと……」
ミーナ:(ノリオ今すぐ逃げろ!)
ノリオ:「えっ?何言ってるんだよ…ミーナ…?」
ミーナはノリオの前に小さな体で立ち塞がった。
ソドム:(チビっこは引っ込んでな…)
次の瞬間、ミーナは今までに見た事もない素早さでソドムの顔面に飛びかかった。
ソドムは、その大きな体に似合わず俊敏だった。
明らかにミーナの計算違いだった。
ミーナの攻撃は軽くかわされ…代わりにソドムの太い2本の牙がミーナの首を突き抜けた。
ミーナ:(ヤラレタ…オレハ…ノリオヲ……マモレ……ナカッ……)
ノリオ:「ミ――――ナ―――――ッ!!」
ノリオの頭の中にミーナの視ている走馬灯のような場面が、とめどなく流れこんできた。
ノリオは走った。
だが…
目の前にライアの顔があった。
ライア:「やぁ~だぁ…ど真ん中だぁ…」
ノリオの胸から背中にかけて、熱いものが走り抜けた…
ノリオ:「ミーナ……」
ライアの持っていたナイフがノリオの心臓に刺さった事は言うまでもないだろう…。
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