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詩穂「……あ!!あったよ!!」
詩穂は武器を見つけたようだ、少し興奮気味に叫んだ。
流喜「本当か!!」
こちらも興奮気味に詩穂に駆け寄った。
十希弥「でかした!!我が僕よ!!」
こちらは興奮を通り過ぎ、ラリっている。
だが……
流喜「ぁ、包丁二つしかねぇ…」
恐らく、別の生徒が持って行ったのだろう。
詩穂が困り果てた顔で呟く。
詩穂「………どうしよ…」
そして、流喜が、自信満々で答えた!!
流喜「なぁに!簡単な事さ!!」
流喜はポケットを探って、ある物を取り出した。
流喜「はい!!お前はこれで戦え!!」
流喜は『それ』を十希弥に渡した。
十希弥は不思議そうに答えた。
十希弥「………………………………ナニコレ??」
完璧にラリってる。
が、流喜は答えた。
流喜「…鉛筆」
……………
十希弥「………………………………………………………………………エンピツ??😃」
流喜「そ!鉛筆。」
この時、確かに十希弥の中に殺気と言う物が溢れた。
詩穂は笑いを堪えている。
流喜は真顔だ。
十希弥(…………ナニ、コイツ?アレカ?シニタイノカ?オレニコレデタタカエト?サキニコロシテェ)
そんな十希弥の気持ちを察知したのか流喜は答えた。
流喜「俺は、決して十希弥を馬鹿にしている訳じゃないんだぜ!!お前なら、鉛筆と言う最弱の武器を使いこなして、また一歩強くなると思って、渡したんだ!」
それを聞いた十希弥はその言葉を信じたようだ、急に今までの殺気をけして、叫んだ。
十希弥「…何だよ、そういう事か!!任してくれ、俺はきっとお前の期待に答えるぜ!!」
詩穂は気が付いていた…
完璧に十希弥が流喜に騙されていたという事を。
詩穂(………プッ)
それと同時に笑いを一生懸命、堪えていた。
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