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彼女は薬中だった
彼女の腕には
無数の傷
俺は心配を通り越しあきれていた
なかなか薬をやめない
俺はそんな彼女にだんだん嫌気がさしていた
「別れて」俺は夜 彼女に電話をした
彼女「何で?」
俺「お前が薬やめないから」
彼女「もうやめるから別れたくない」
もうその言葉は聞き飽きた
俺「やめたとしてももうお前自体が無理」
ここまで言えばやめるだろうと俺は思った
しかし彼女からは「わかった。さよなら」
俺より薬がむかついた
携帯の電源を切り俺は寝た。
朝、家の電話の音で目が覚めた
友達からだ
俺「なんだよ」
友達「死んだよ…お前の彼女…」
俺「…は?」
友達「手首切って自殺した…」
俺「冗談は顔だけにしろよ」
友達「グタグタ言わねぇで病院来い」
俺は病院に走った
目の前には冷たくなった彼女
俺はわけがわからなかった
俺はふと携帯をみて彼女から着信があっていたので留守電を聞いた
彼女「生まれかわって違う私になったら、また一緒にいてね?大好きだよ」
涙があふれてとまらなかった
彼女は俺を愛していた
気付くのが遅かった
どうして守ってやれなかったのだろう
見捨ててはいけなかったのに
昔の思い出がよみがえる
一緒に過ごしたクリスマスや一緒に海に行った夏
「ごめんな。次の世でもまた次の世でもお前を愛すよ。ごめんな」
泣きながら彼女に最後の電話を留守電に残した
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