3 「 恐いよ。」

5/6
前へ
/36ページ
次へ
  彼女が居て、毎日が楽しかった。   けれど、 彼女を喪うと考えたら、 怖くて明けてしまう夜を呪った。   ある日、彼女は言った。   「あ…のね、私この頃朝が来るの…が、怖い」   うん、僕も怖いよ。 君が遠くに行ってしまいそうで。   「だって、あなたと会えなくなって…しまう気が、して」  
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加