4 「 大好き。」

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  どんなに願っても、 時間は過ぎていって。   青かった空の色がオレンジ色になると、自然と涙が溢れた。   君に言わなきゃ、いけない事がある。 涙を止めようとすればするだけ、余計に涙が溢れた。     カッコ悪い、そう思いながら君と視線を逢わせる。   君は微笑みながら泣いていた。 でも、とても幸せそうな顔で。 少しの沈黙の後、どちらともなく口を開いた。           「「大好き。」」           僕が微笑むと、彼女もまた微笑んだ。     自分と同じ言葉を綴った声が妙に心地よい。 それと同時に、想いが通じていた事に嬉しさを感じた。  
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