2 「 大丈夫だから。」

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      ある日、雨が降った。 風が強くて、雫も大きい雨が降った。   その日だけは、彼女に会えなかった。 なぜなら僕は雨の日は外に出れないからだ。   僕はだらだらと暇な1日を過ごした。     ―…‥あの子は、どうしてるかな…‥?     不意に横切るあの子の横顔。あの子の声‥…。   気が付けば、あの子の事ばっかり考えている。 なんだろう‥…この気持ち。 守ってあげたいような、 恥ずかしいような‥…。       この時の僕には分からない気持ちだった。    
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