過ちの果てに。

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辺りには、相も変わらず爆音と、宇宙の闇に輝く爆発の光がある。 『…くそっ!』 バーニアを噴かし、敵へと突っ込んでいく。 シュラーク、スキュラ、トーデスブロックを駆使して、敵に攻撃をしかける。 (シャニ…) オルガは心が苦しくなるのを感じた。 人間兵器のオルガが、他人を思い、心を痛めることなど、本来あり得ることではない。 ましてや、MSなどの部品扱いされ、人間としてなど見られていない彼は、人間の慈しむ心など薬などによって、とうに捨てさられているのだ。 戦うためだけの存在。 自由もない。 薬物による禁断症状が酷く、薬なしでは生きていけない身体。 この戦いが終われば、自分達に待つのは自由ではない。 死だ。
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