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紗織に惚れたキッカケは単純だった。
紗織は美人だから学年で知らない人はいないくらい有名なんだ…
でも俺は最初、紗織のことすかしててタイプじゃねぇって思ってた。
だけどさ、ある日俺の友達が移動教室の途中、廊下で鼻血を出したんだ。
そのときさ、鼻血を出した友達は保健室に行くだろ??
で、俺は廊下に散った友達の鼻血を一人で拭いてたんだ。
いや、これがみんな薄情でさ!!
手伝わねえんだよな!!
【ヒデ鼻血出すなってー(笑)】
【おーヒデ頑張れよー】
みんなそうやってそそくさと移動すんだよなー!!!
その時、紗織が通りかかったんだ。
何となく目があって、でもそのときあんまり好きじゃなかったから…
見下されてるように見えたんだ。
だから俺はあからさまに目を逸らした。
で、紗織も歩いて教室の方に戻ったんだ。
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