俺の彼女は超美人

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だいぶ鼻血は散ってるもんだから拭くのにも時間かかってさ。 固まったらまた拭くの大変でさ… さっきの薄情な友達が先生に事情話すだろうと思って授業に時間通り行くのは諦めて、ゆっくり拭いてたんだ。 授業開始のチャイムが鳴って何分か経った頃、 頭の上から雑巾が1つ…落ちてきた。 俺は誰だろって思って顔を上げた。 そこには…紗織がいた。 『え…香月さん…授業始まってるよ??』 『一人じゃ…大変だろ?』 『……ありがとう』 『別に礼を言われる程のことじゃない』 そうして俺らは無言で血を拭き上げて行った。 そうして5分くらいでキレイに拭き上がり紗織にお礼を言った。 『ほんと、助かった!!あっ雑巾俺が洗うよ』 『私のクラスの雑巾だぞ?』 『いや…香月さんに俺の鼻血付き雑巾洗わすわけいかないっしょ??』 鼻血出した友達はモテる奴で、鼻血で株を落とすのは可哀想だととっさに俺のだと言ったんだ。
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