25人が本棚に入れています
本棚に追加
10月22日(日)晴れ
今日は親友だった男の家に行ってきた。
遺品を整理したさいに見つかった、私の私物。何年も前にヤツに貸して無くされた、前世紀のCDの回収のためだ。
家には親友の彼女だった人も来ていた。
彼女は、葬式から毎日、といってもまだ二日だが、ここと墓場に通っているらしい。
叔母さんに誘われ、彼女とともに昼食をご馳走になった。
三人共通の話題などヤツのことしかありはしない。
必然、会話もそれに関連してくる。彼女たちはしはしば顔を伏せ、目尻を拭っていた。
昼食後、彼女とともにヤツの墓に参った。彼女は沈痛な面持ちで、テキパキと掃除をしていった。
私はどうしてしまったのだろう。
今日1日、ヤツの事を考え、彼女の沈痛な面持ちを眺めている間。
自分が、おかしな事を考え、欲情するのを、止められなかった。
最初のコメントを投稿しよう!