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今日もあっという間に放課後だ
しっかり睡眠もとれた
ということで早速マイギターを担いで部室に向かう
部室はお決まりの音楽室
でもこの学校はあんま受験に関係ない教科は重んじないので音楽室がちょっと離れた場所にある
その前に急な坂が長く続いてて運動部がよく走り込みに使っている。歩いて上るのは正直しんどいwww
昇降口に着くとヒロシがいた
彼は我がバンドのドラマーである
「うぃ~っす」
「あ、けーすけ。CD忘れたわぁ(笑)」
「またかよ!!お前昨日メールしたじゃろうが…」
「わりぃ、明日はちゃんと持ってくるから勘弁してや」
「明日忘れたら金とるけぇな(笑)」
まだ早い時間だから坂を走る運動部の姿はない
少しほっとする
そして俺たちは下らない談笑をしながら坂を上っていった
部室にはまだ誰も来ていなかった
とりあえず二人で準備を進める
自分たちの分はある程度進んだのでヒロシに話しかけた
「そういやぁさー、俺昨日文化祭でやる曲練習してみたんじゃけど合わせてみん?」
「おお、ええよ。何やったん?」
「ミッシェルの世界の終わり」
ガラガラッ
「チギー!!」
「ヌップ!!」
「はははっ(笑)おはよぉ」
彼は我がバンドのリーダー兼フロントマンのケンシンだ
そしてこれは僕らの間の合言葉のようなものである
あるロックンローラーの名前をもじったあだ名だとかいう噂があるが、真相は定かではない
「今日も賑やかじゃなぁ(笑)」
そして彼がベースの通称ボブ
本名はちゃんとあるし、別に外人ぽい顔をしてるわけでもないが皆ボブと呼ぶ
名付け親はもちろんケンシンである
ケンシンは数々の人の名付け親で、その閃きはもはや神の領域だ
多分、いやかなり変わってる寺の息子である
ボブは繊細な感性の持ち主であり、なかなかのギャグセンスの持ち主でもある
彼とは中学時代、よく授業中ふざけたものだ
これでメンバーは揃った
「じゃあやりますか」
俺の掛け声でギターの音が狭いボロ音楽室に響き始めた
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