満月の夜に

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半開きになっている外への扉の前に立つ。
『もう、捕まっちゃ駄目だよ??』
『うん…』
リトルは元気が無い。
『ウォルフ、』
そして心に決めたように、強く言う。
『一緒に、行かない??』
仲間、の元に。
『…行きたい…けど、それは今じゃない』
まだ外の世界に出るには、物を知ら無さ過ぎる。
もっと勉強してからでも遅くはない。
『わかった…待ってるよ』
そして小さいリトルは外へ出て行った。
あたしは名残惜し気にいつまでも見ていた。
これがあたしの最初の仲間との、出会い。