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同時に大量の埃が舞う。
「うわぁぁっ」
埃を巻き起こした犯人は情けない声をあげ、急いで少女のいる窓へ向かった。
「ごほっえほっ」
「寄るな馬鹿っ!こっちまで臭くなるじゃない!!」
少女は顔をしかめ、いかにも迷惑そうにその場を離れた。
「悪かったな」
制服に舞い降りた埃を払い落としながら、その犯人は顔を上げた。
少し癖のある短髪に、小麦色の肌の少年は、白く汚れてしまった上着を脱ぎ、机の上に放り投げた。
ブワっ
再び埃が舞う。
「巧…喧嘩売ってんのか?」
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