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―廊下―
部屋からでたヘルは騒然とする。いままでいたはずの警備兵達やメイドさん達がいないのである。
ヘル
「どうなっておるのだ!?人っ子一人いないではないか!!」
アヌビス
「う~ん…それは…」
アヌビスの言葉を遮るようにヘルの背後から渋い声が聞こえた。
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「それは私が答えましょう。」
振り返るとそこには長い年月を生きたであろう老人が立っていた。悪魔で長く生きることができるのはよっぽど力があるか知恵者かである。
ヘル
「なんだ爺か、簡単に説明して見ろ。」
爺と呼ばれた男はゆっくりとした口調で答え始めた。
爺
「一言で言うと、坊ちゃんは愛想をつかされたのですな。」
横でアヌビスが苦笑いをしている。
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