仮面

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『私は強い』 …と思ってたし、思わなきゃいけなかった。 泣いてなんかいられない… そんな私を あなたは抱き寄せ 『強がらなくていい。 俺が受け止めるから、守ってやるから…だから強がるフリなんかしなくていいんだ。』と言ってくれた。 あなたの言葉に“強さ”という仮面がはがれてしまった。 一気に涙が溢れ出し子供の様にあなたの胸元で泣いてしまった。 今まで、どんな事があっても泣かなかったのに… 涙は、とうに枯れてしまったんだと思ってたのに… こんな脆さを持っていから無意識に“強さ”という仮面をかぶっていたんだと、その時初めて気付いた瞬間だった… 『私は強くなかったの?どうして こんなに涙が溢れてくるの?』 きっと、それは あなたの前だったからなのね…
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