1. 夏色の叢

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照り付ける太陽 僕の心の何かを焦がしてゆく 君との想い出も セピア色に褪せゆき 写真を見ていた 「恋人」と呼ばれた人の隣で 数えてみれば 2年+1月 何も見えなかったね 夏色に染まり… 白い雲は何も知らない 青い空は知ろうともしない 語りかけていた 空が冷たく見えてゆく 涙も流れない 流さない 傷は癒えない 心に根付いたものは ――――かい? 君と同じ空の下 いれるだけでいい 同じ時を生きていたい…それだけでいい 白い雲は何も知らない 青い空は知ろうともしない 語りかけていた 空が冷たく見えて… 夏色の叢 永遠な“はず”だった証 扉の向こうに…
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