《第一章》金城 真実

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《起立…礼、…着席。》 彼は窓際の席でつまらなそうに空を眺めていた。 (僕は何の為に生きているのだろう…?) 金城真実は教育とお家柄のために生まれてきたといっても過言ではない。よって使用人やSPに“管理された生活”を送る彼は自分の屋敷内と学院内、他には父親の許可のある場所にしか入ったことがなかった。 真実(こんなつまらない所抜け出してどこか知らない場所に行ってみたいな…。) 普通の小学生の様に公園で野球をしたり友達の家に行ってゲームをしてみたい。 これがこの時の彼の夢だった。
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