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それは、遥か昔の物語。
大いなる巨悪と戦う偉大なる戦士たちがいた。
それは、勇者と呼ばれる強き戦士たち。
善と悪の二つの意志は互いに衝突し、息つく間も無く喪われていった。
それが後の世に、語り継がれるであろう伝説。
超次元宇宙に散らばる四つの意識と、散り消えて往く多くの魂。
――悪夢を終わらせるため。
――巨悪を潰すため。
――世界を守るため。
――正義を導き出すため。
勇者たちはその命の灯火を極限まで燃やし、散っていった。
大いなる巨悪と正義の勇者が時空から消えるとき、新しい勇者の伝説がその産声を上げた。
――そんな気がした。
だがそれは夢でも幻でもなく、ただ一つの真実。
新たな物語はゆっくりと記され始めていたのだ。
勇者たちの哀しき悪夢は時と共に消えてゆく。
そう、時と共に……。
そして新たな悪夢は空を越え、すぐそこまで近づいていた。
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