開始

3/3
前へ
/3ページ
次へ
死神の能力――― それは人の残りの寿命を知り、任意の寿命を喰うことができる。 名前と顔が判れば、寿命を喰うだけでなく、寿命を奪うことが出来る。 また、喰った寿命は蓄積され、一定量溜まると能力が一つ追加される。 奪った寿命は、死神にも与えられ、死神か能力者、つまり僕のどちらかが死亡した時、奪った寿命はリセットされる。   刃 「なかなか面白い能力だな。」 ジン 「お前なら気に入ってくれると思ったぜ。ヘヒャヒャ…」 刃 「少し聞くが、能力が追加されるとあるが、それは僕が選べるのか?」 ジン 「お前がそう望むならな。」 刃 「それは、どんなものでもいいのか?」 ジン 「あぁ、人間が思い付きそうな能力はすべて可能だ。だが、その能力は寿命に関係しなきゃならない。条件はこんだけだ。」 刃 「ありがとう。この能力の素晴らしさを改めて理解した。」 ジン 「ヘヒャヒャ…。そりゃどうも。」 僕はチカラを試すため、適当に犯罪者を選び試すことにした。 刃 「こいつは死刑囚だから、今死んでもどうってことないだろう…。 それでジン、どうやって寿命を喰うんだ?」 ジン 「簡単だ……、狙ってる奴を喰ってるのをイメージするだけだ。その時に喰う寿命もイメージするんだ。ヘヒャヒャ…。」 あいつの残りの寿命は… 犯罪者の顔に秒数が刻まれ、時計のようなものが見えた。 252509040秒………換算すると、8年と2日に13時間24分… 僕は出来るだけリアルに喰うのをイメージし、 252509030秒とイメージした。 10秒後………… 犯罪者 「ぐぁぁ~……」 バタ…… 喰った瞬間、僕の中にあいつの寿命が入ってくるのがわかった。 刃 「ククク…………今、最高の気分だ!!!」 ジン 「ヘヒャヒャ…………これから面白くなりそうだぜ……。」
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加