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死神の能力―――
それは人の残りの寿命を知り、任意の寿命を喰うことができる。
名前と顔が判れば、寿命を喰うだけでなく、寿命を奪うことが出来る。
また、喰った寿命は蓄積され、一定量溜まると能力が一つ追加される。
奪った寿命は、死神にも与えられ、死神か能力者、つまり僕のどちらかが死亡した時、奪った寿命はリセットされる。
刃 「なかなか面白い能力だな。」
ジン 「お前なら気に入ってくれると思ったぜ。ヘヒャヒャ…」
刃 「少し聞くが、能力が追加されるとあるが、それは僕が選べるのか?」
ジン 「お前がそう望むならな。」
刃 「それは、どんなものでもいいのか?」
ジン 「あぁ、人間が思い付きそうな能力はすべて可能だ。だが、その能力は寿命に関係しなきゃならない。条件はこんだけだ。」
刃 「ありがとう。この能力の素晴らしさを改めて理解した。」
ジン 「ヘヒャヒャ…。そりゃどうも。」
僕はチカラを試すため、適当に犯罪者を選び試すことにした。
刃 「こいつは死刑囚だから、今死んでもどうってことないだろう…。
それでジン、どうやって寿命を喰うんだ?」
ジン 「簡単だ……、狙ってる奴を喰ってるのをイメージするだけだ。その時に喰う寿命もイメージするんだ。ヘヒャヒャ…。」
あいつの残りの寿命は…
犯罪者の顔に秒数が刻まれ、時計のようなものが見えた。
252509040秒………換算すると、8年と2日に13時間24分…
僕は出来るだけリアルに喰うのをイメージし、
252509030秒とイメージした。
10秒後…………
犯罪者 「ぐぁぁ~……」
バタ……
喰った瞬間、僕の中にあいつの寿命が入ってくるのがわかった。
刃 「ククク…………今、最高の気分だ!!!」
ジン 「ヘヒャヒャ…………これから面白くなりそうだぜ……。」
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