赳歌

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<生け贄> <人柱> <供物> そうした習わしは 何もそう驚く程少ないわけではない 紀元前の縄文時代から始まり 明治維新の時まで、<生け贄><人柱>とは普通にあった話だ だから平成の時代になろうが 閉鎖的な村等ごろごろあり とかくそういった類の村には村特有の 国政よりも重い戒律に近いしきたりが 有ったりするものだ 俺や教授の考えはそういった 昔から受け継がれた 規則に何かしらの奇異的現象があると 推測し研究している。 「確かに奇妙ですね。住人全てが、株で大儲けした類なら解りますが、それでも有り得ない数ですね。」 「まだ続き有るでしょう?俺達の徹夜して作った資料なんだから、最後まで目を通してから、感想頂戴」    <記述その弐> 先に上げた富豪者達には、 次男または次女が必ず7歳の時期に、事故にあっている 木惚村 村長 押田 然挫氏 <オシダ ゼンザ> 次男を川遊び中に流され亡くす 木惚村 副村長 河原 康彦氏 <カワラ ヤスヒコ> 次女を七五三に向かう途中の境内で階段により亡くす(事故の原因は塙が切れたことにより、側面から転がり落ちた為) 木惚村 出身者 現都内…区におき食堂チェーン店を持つ企業家 長谷川 拓次氏 <ハセガワ タクジ> 次男を学校帰りに亡くす木惚村…………… ……………………………………………………………………………………
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