463人が本棚に入れています
本棚に追加
うたう うたう うたう よべやかみさま
つどえやかみさま
ゆらべ ゆらべ
ほねをもっと
にくをもっと
かみだなかざって
よびましょう
あしたはきっと
はすのいえ
あさってきっと
まえのいえ
かみさまよんで
あそびましょう
月由君へ
これはこの村に一度来たことのある、企業家の秘書が
童歌だったと
教えてくれた一説だよ
読みがなをかかなかったのは
読みがなを調べてほしいからだ
この歌が<生贄>に関しているならば
順番が決まっており
人為的な殺人かもしれない可能性もあると、推測する為だよ。
後補足だが
つい先日だが
その村付近の高速道路の下あたりで
数十匹以上のカラスの変死体があったらしい。
すべて骨をくだかれており
肉に至っては、引きちがれた様だったそうだ。
狂人が起こしたにしては、数が多すぎるし
動物の食べ残しにしても、奇妙だ。
これらも同義の事件ではないかと、私は考えている。
相変わらずの不透明感ある始まりだが
よろしく頼む。
……大学教授
明太川 寛 <アクタガワ ヒロシ>
童歌か………………
しかしこの歌の<ほね>
もっと、にくももっと
復活の儀式か?
かみさまと言うからには、案外、<かみさま>の神社があるだろうな
何にしても
推測だけ立て続けても仕方ない
俺は、ポケットからCABINを取り出すと、口に加えてライターをつけた
勢いよく吐き出した煙が霞の様に
俺の頭の中を包んでくれる
ワクワクしてくる話だ。
久しぶりに命の危険さえくるかもしれない
楽しみだ。
もう一度深く吸い込み
現地到着するまで、気を鎮めようとしていた。
最初のコメントを投稿しよう!