赳歌

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俺たちは、新幹線を降り 村の最寄りの駅まで、市電で向かい 駅からバスに乗り換え 村付近の<加々身神社前>というバス停でおりた 「ようやく着きましたね。まさか新幹線から以降、6時間近くもかかるとは、思いませんでしたけど」 慣れない長旅に、少し疲れたぼやきをこぼす郷歌 「郷土の歴史調査なんてこんなもんだ。俺の監視をやりたきゃ。まず足腰鍛えこい。ひ弱な事ばっか言ってると、命をおとすぞ!!」 「え!命?なんの事ですか先生?」 俺は質問に答えず。 聞いていた村長邸の電話に携帯でかけた。 15分後ぐらいに黒いBMWの車がやって来た。 窓が開き 中から、嗄れた老人の顔をが表れた。 「月由先生ですね?初めてまして、木惚村の村長をやっております。押田 然挫と言うます」 そう言うと村長は、反対のドアを開け 「とりあえずお乗り下さい。詳しい話は、落ち着く場所でお話ししましょう」 「そらありがたい。」 俺は黙って車に乗り込んだ。 「ちょっと先生!!さっきの話はどういう事ですか!!ちょっと」 「あとで、語ってやるから、今はついて来い。」 ぶすったれながら郷歌は荷物を後ろのバンに、しまって 乗り込んだ さてさて この村長は何を喋ってくれるのかねぇ
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