463人が本棚に入れています
本棚に追加
数時間前……
慶一が意識をなくしていた頃、羅漢と星切りは一触即発の雰囲気になっていた……
周りの狭喜や郷歌は羅漢の放つ臭気に昏倒し、剣を支えて立っていた田村麻呂も、油汗を流していた。
そんな事を気にも止めず、星切りは羅漢とにらみ合っていた
{ウツヨニミレンナドナイガ……ワレノホンシツハ、ハカイヲノゾム……ヨミナドノクチタサキヨリ、ウツヨノカタワラタノシムホウガヨイ……ノウ……ハラカラヨ……ヌシモカツテハソウダッダロウニ……クククク……}
……いちいちと感に触る、お前を同朋等とほざいていたのは、幾年月に流してしまった……貴様は、最早、敵以外の何者でもない、一変もなく朽ち果てさしてやる!!!……
あったのは、異常なまでの人ならざる物達の会話……
誰一人として、入れるはずはなかった……
同じく異常になった者以外は……
それは、突然の出来事だった……
異常な雰囲気に飲まれ、星切りも羅漢も慶一の今の状態に気を止めていなかった
慶一が、異常になっている事など解らなかったのだ……
ゆえに……
突然星切りを構え、突出し、先ほどまで斬れなかった羅漢を、斬る行動に対処出来ないでいた
最初のコメントを投稿しよう!