鬼骨街

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{ガァァァァァァァァァァ………} 洞窟内に響く叫び、と同時に、糸が切れた人形の様に倒れてしまう雹重 『……』 か細い声が聞こえると、何かにまとわりつく様に、光が現れ臭気に汚染されていた場所を浄化しだした {……ナ……ナンダ……ウヌ……イママデノヒトデハナイナ……ダレダ……} 『操られし道化に答える必要がない……が、我は形を持たぬ、武を司る者……そうとだけは、言える……異形の道化よ……実態持たぬ、影のまま傷を負いたいのか……今一度、神に抗うならば、下らぬものに操られ存在するな……』 {ソウカ……ウヌ……ワガデシ……イヤ……アノモノノサガセシモノカ……ナラバソナタノイウヨウニ、コノバデノタタカイハブスイヨ……イッタンヒコウ……ダガ、ショセンブニタケシモノハ、ソレイジョウハムリナハナシ……ソノハラカラトオナジク、ムイナケッカシカウマヌダロウナ……クククククククククククククククククククククククク……クカカカカカカカカカカ……} 闇に現れた羅漢は、霞の様に笑いながら、慶一達の前から消えていった
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