鬼骨街

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後日…… あの後、倒れた俺は、郷歌に運んでもらい狭喜の用意したホテルに泊まった その後、放置していたレポートをかき集めて、資料作り とはいえ、大事な骨の一つさえ残っていないので、結局この奇異な出来事を、土着に付いた民話話としてまとめ上げた 「郷歌!!少しは手伝えよ!!着いてきたんなら!!」 郷歌は向こうで、この土地の地酒を飲みながら、テレビを見ている 「先生!!私は、今回先生の監視兼お守りなんですから……仕事を生徒に頼らないで下さい」 とかいって同じく土産の餅を肴にしていた…… 「それに何回も破廉恥な行為したんですから、手伝う義理はありません!!」 結局纏め上げながら、近くのコーヒーを飲んでいた 傍らには、何故か一緒いる星切りが…… ……ふぅん……現世の男はつくづく女に弱いのだな…… 等とほざいていた…… あぁ余談だが、狭喜と田村麻呂は、あの後この地を捨てて旅に出たらしい 何でも、狭喜本来の病を治す為らしい。 結局あの二人はそんな中になったそうだ…… 今回の事で、色々な解らない事、過去との事、様々に知った……疑問は残る。 解消したい、だが今は、明日に向かって歩いて行く その考えだけにしておきたい…… いずれ来る、その日の為に…… 「郷歌!!俺にも地酒くれ!!帰る前に、飲んでおく!!」 「駄目ですよ!!先生はお仕事中なんですから……私のお入れしたコーヒーで、我慢して下さい」 「入れたって、インスタントじゃないか!!ざけんな!!一杯よこせ!!」 その後郷歌ともみくちゃになり、郷歌の胸を触ってしまい、窓際まで吹き飛ばされたのは、まぁご愛嬌だった…… こいつ共、しばらく長く付き合うだろうと……痛みを忘れて気を失いながら思った……
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