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「ちょっと、止めなよ!気持ち悪いよ。」
今度は骨まで壊しては、嫌だと思い
久司を止めようとしたが
久司はその骨の奇妙さに何故か
気になっていた
「なぁ?」
「何?」
「変じゃないか?外の墓石の埃や土気色ぶりから見て
かなり年代ある墓石だろ?」
「じゃないかな?時代とかはわかんないけど」
「でもこの骨、まるでさっきまでくっついていたみたいな新鮮さだ。」
「え!?」
「いや、血管も心なしか、脈づいてっぽいし。」
「ちょっちょっと久司!止めてよ気持ち悪い事言うの!!」
「いやそんなつもりなかったんだかな」
「もぅさっさと戻して行こう!今日は久司の性で気分悪いし、久司の奢りだからね!!」
「悪かったって…………
あっ!!」
風邪にふかれてか
久司は手に持っていた骨をガードルの下に落としてしまった
「しまったな、仕方ないし、墓石だけ元に戻しておくか。誰も中まで見ようとしないだろ。」
無くなったものは仕方ないと
久司は墓石を元に戻し
さやかと一緒に元のバイク置き場にもどった
その後エンジンをかけ二人でサービスエリアを後にした。
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