赳歌

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仕方がない 着いてくる以上段取りと説明もしておくか 俺はそう頭を切り換えて、荷棚に置いてあった鞄から、資料を出した 当たり前だが、仕事優先だ 楽しみは二の次だからな ……… ………… ……………… 本当だからな!! 「ほれ事前の下調べした資料だ。軽く目を通しておけ。」 俺はぶっきらぼうに資料を郷歌に手渡した 「木惚村?キコツムラと読むんですか?」 「読みは、合ってるいるな。」 そう読みはな…………… 「そこは村町合併には関係してないところでな。何故か、都市区で大成功を収めた企業家達の故郷で有ることが、多い場所だ。」 「それが?」 「郷歌くん、富豪、豪族が集中しやすい場所には、ある<もの>の名が大体出てくるな。教授のゼミの中で研究している事は?」 「郷土と化け物ですか?」 「そう得手して化け物は、人に富や栄光を与える代わりに、生け贄を求めているな。今だ過疎化してない村、珍しいし何かないとは、思わないか?」 「必ずしも、過疎化進んでいるのが、村町合併するわけじゃないですよ。偶然や必然だってありますよ。」 「確かに、まぁ資料を見て見ろよ。教授と二人がかりで集められるだけ集めた資料だ。長年、教授のゼミに居た。お前なら、俺達の意図する所が解るよ。」 郷歌はしぶしぶ資料に目を通し始めたimage=138765707.jpg
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