1日目 昼

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ダガー。ショートソード。グラディウス。ランス。アーチェリー。モーニングスター。フレイル。シールド。ブロンズメイル。etc.etc. 観賞用のもの実用的なものからはたまた農業用の鍬など等々ない交ぜになって陳列している。 今時使う人なんかまずいないと思うがツーハンデッドソードまで飾ってある。 全長2m両手持ち。 イシュファースなら片手で軽々と扱いそうだ。 どれも磨きたてであり差し込む陽光で銀色の刃がキラキラ輝いている。 綺麗なものだ。 ……………まあ、変だろうな。 子どもが興味津々な瞳で――いかにも愛想のいい仕草で――凶器を眺めている姿は。 私個人としては、光学的に煌めくサファイアと照り返す鋼、どちらも合わさってかなりグッドだと思うのだが。 でも私はこうして武器を眺めるのは案外好きだったりする。 いや、別に危ない意味はないぞ。 やはりほら、人として強さへ憧れる想いはあるだろう? キレイに並んだ包丁に自分の姿を映したりしたことだって一度くらいあるだろう? それと似たようなものだ。  
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