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納得したようにレーレがパンと手を合わせた。
「お前ここの観光地よく知らないだろ? 俺の服買った後はいろいろと回ってみようぜ」
またパンと手を合わせレーレは、可愛らしい笑みを見せた。
「はい、解りました!」
瞬間、イシュファースは凄まじいおぞ気に苛まれた。
だぶっとした麻の服の内部でふつふつふつと鳥肌が立つ。
…………………は?
2、3秒思考が凍結した。
どうにかこうにか声を捻り出す。
「……なんだ、そりゃ?」
「はい?」
そういえばよくよく考えるとさっきから言葉遣いがおかしい。
演技か? しかし彼の知る演技の数あるキャラクターバリエーションと微妙に食い違いがある気もする。
だいたいなんで俺の前で演技が必要なんだ?
周りに人の気配は…ええと……いない、まったくない。
だとしたら……んん…。
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