昼下がりの逃亡劇

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         † なんで? なんで私はこんなことになっているのだ? 陽光もさほど届かない仄暗い裏通りを闇雲に曲がり、走り進む。 体の上下とともにバタバタと暴れる荷物が少し多くなんとも走りづらい。 パンケーキ大丈夫だろうか。 グチャグチャ台無しはゴメンこうむりたい。 何? 状況が解らない? なぜ私が走っているのかだと? そんなこと私だって訊きたい! ともかく耳を澄ませてみろ! ザッザッザッザッザッザッザッザッザッ ほら! 聞こえるだろ! 足音だ足音! 何でか知らないが追われているんだ、変なあんちゃんたちに! しかも結構いかつい強面多数で! だから理由なんて私が知るか!! は? 「!」や「?」が多くて「。」が少ない? 仕方ないだろ!  
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