昼下がりの逃亡劇

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ち。イシュファースが隣りにいればこんなことなかったろうに。 私ってひとりでいると拐かされるタイプなのか。 ザッザッザッザッザッザッザッ また来たか。 どうやらここもそろそろおいとますべきだな。 物陰からひょこひょこと顔を出して辺りを窺い足音とは反対方向へ走る。 狭くくねくねした路地だが散々走り回って私も少しは慣れて……。 いたぞー! こっちだー! えと…慣れて………。 逃がすなー! そっちに行ったぞー! 追い込めー!
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